ひとこと・・・ 週明けの東京市場、波乱の中にも冷静さ 急落回避も不透明感は残る

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。

 

週明けの東京市場は、波乱含みながらも、懸念されたほどの下落には至りませんでした。日経平均は一時1,400円超下落したものの、売り一巡後は下げ幅を縮小し、407円安で取引を終えました。TOPIXも小幅高となり、市場にはまだ冷静さが残っています。

米国のVIX指数も19日夕方時点で18程度まで低下しており、少なくとも現時点では、リスク回避が加速する状況にはありません。売りが売りを呼ぶような連鎖的な下落を回避できている点は、前向きに評価できます。

ただし、予断を許さない状況に変わりはありません。一連の不安定な値動きの根底にある、AIへの巨額投資の採算性に対する疑問や、米国のインフレ・金利動向、金融政策の先行き不透明感は解消されていないからです。

現在の市場は、AIの成長性そのものを否定しているのではなく、将来の収益拡大を見込んで株価に織り込んできた期待が、実際の収益力や金利環境に見合うものだったのかを再評価していると考えています。今回の調整は、過度に先取りされた期待を修正する過程と捉えています。