ひとこと・・・ 急落と反発が同居した一週間 日経平均を動かした半導体株の乱高下

 

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。

 

 

 

今週の東京市場は、日経平均が急落と反発を繰り返す荒い展開となりました。前半は米国のAI・半導体株安を受けた利益確定売りが波及し、値がさの半導体関連株を中心に売られ、8日には前日比1,437円安の6万6,819円まで下落し、6万7000円を割り込みました。もっとも内需株や出遅れ銘柄には買いが入り、相場全体が一様に崩れたわけではありません。

週後半は米半導体株の持ち直しを受けて値がさ株に買い戻しが入り、日経平均は9日に4営業日ぶりに反発、10日も続伸して6万8000円台を回復しました。急落局面で売られた銘柄ほど戻りも大きく、投資家心理の悪化はいったん和らいでいます。ただし10日はETF換金売りが上値を抑え、週前半の下げを埋め切ってはおらず、警戒はなお残ります。

グロース市場も週前半は軟調でしたが、週後半にかけて持ち直しました。指数全体への資金流入というより、材料性や値動きのある銘柄が選別される商状です。今後は半導体株が落ち着けば東証全体は底堅さを取り戻すとみられる一方、グロース市場では個人・短期資金による選別が続き、材料の鮮度と出来高の変化がより重要になりそうです。