個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。


今週の東京市場は、単純な下落からの反発では説明しにくい値動きでした。9月4日の日経平均は前日比806円高の6万5020円と5営業日ぶりに反発しましたが、TOPIXはほぼ横ばいで、週前半に売られていた値がさのAI・半導体へ資金が戻ったことが特徴です。
週前半は金利上昇を背景に中小型の材料株からバリュー株へ資金が向かっていましたが、4日は米長期金利の低下を受けて流れが逆転しました。東証グロース市場でもグロース250指数が2.67%高となり、売買代金は約4854億円、値上がり銘柄は380に広がっています。
これまで低位株や小型材料株に偏っていた個人・短期資金が、値がさのAI・半導体関連株にも向かい始めた点が重要だと考えています。資金が市場から離れたのではなく、金利環境に応じて居場所を変えながら物色範囲を広げている段階であり、この広がりが来週も続くかを見極めたいと思います。

